こんにちは、マーケ・CS担当のざきっぺです。
前回は在庫管理における基本ルール「ロケーション管理とフリーロケーション管理」についてご紹介しました。
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今回は在庫管理では避けることのできない、
「実在庫・帳簿在庫・有効在庫」という３つの在庫数の呼称についてご紹介します。
ただし企業さんによっては呼称が違ったり、呼称が同じでも細かい意味合いが違ったりするのでご注意くださいね。
実在庫数
実際に倉庫にある在庫の数量のことです。
定期的に棚卸作業をすることにより実在庫数を確認します。
帳簿在庫数
Excelや在庫管理システムで在庫管理している場合において、入出庫記録から算出された在庫の数量のことです。
もうちょっと具体的に説明すると
棚卸作業によって確認した実在庫数を棚卸日時点の在庫数としてExcelや在庫管理システムに記録します。
そこから入庫や出庫による在庫数の足し引きによって算出された在庫数のことを帳簿在庫数と呼びます。
たとえば・・・
4/20：棚卸で実在庫20と判明 →Excelや在庫管理システムに4/20時点の在庫数20と記録
4/21：10個の入庫 →20+10=30 帳簿在庫は30
4/22：15個の出庫 →30-15=15 帳簿在庫は15 ・・・
このような感じで帳簿在庫はExcel上や在庫管理システム上の足し算引き算によって算出されます。
気を付けていただきたいのは、「入庫や出庫の作業が実際に終わった」ものについて足し引きするということです。
--チョット脱線--
入庫や出庫を正しく記録していれば、実在庫数＝帳簿在庫数になる"ハズ"です。
ただしそういった記録はあくまで人の手によるものなので、ミスがあるかもしれません。
またそのほかの原因によっても実在庫と帳簿在庫の差が生まれ、その差が棚卸作業時に判明することを「棚卸差異」もしくは略して「棚差」といいます。
また、帳簿在庫を実在庫に合わせることを「棚卸調整」といいます。
（この話はまた別の機会に詳しく！）
有効在庫
帳簿在庫から「今後の入庫または出庫の予定」を加味した在庫の数量を有効在庫数といいます。
（ある将来の日付において、存在するハズ・使えるハズの在庫ということです）
たとえば・・・
4/25：帳簿在庫数20
4/26：8個の出庫"予定" →20-8=12 4/26時点の有効在庫は12
4/27：5個の入庫"予定" →12+5=17 4/27時点の有効在庫は17
このように「将来の在庫数」を指しているのですが、有効在庫のほか「理論在庫」「将来在庫」と呼んだりもします。
いちばんイメージが伝わりやすいのは「将来在庫」かもしれませんね：）
中には有効在庫・理論在庫・将来在庫それぞれ意味合いを分けてる企業さんもいらっしゃいます。
いかがだったでしょうか。
実在庫・帳簿在庫・有効在庫、この３つは一般的な呼び方なのでぜひ知っておいていただければと思います。
eeeCLOUD在庫管理システム上では以下のように表現しています。
・帳簿在庫数 ⇒ 現在庫数
・有効在庫数 ⇒ 理論在庫数
eeeCLOUD在庫管理システムでは在庫数を確認するメニューが「入出庫カレンダー」と「在庫一覧」の２つあります。
「在庫一覧」では、その名の通り一覧形式で現在庫数と理論在庫数をパッと確認することができます。集計も倉庫毎や、棚番毎、ロットNo毎、賞味期限毎など任意に選択できます♪
対して、「入出庫カレンダー」では日毎の理論在庫数の変化を見ることができて（つまりは、『○日には何個になりそう！』ということが分かります！）、ユーザーさまからご好評の声を頂いている自慢のメニューです( *´艸｀)
冒頭のとおり、企業さんによっては呼称が異なる場合があるので、例えば在庫管理システムを使い始めたときにどうしてもシステム上の固定呼称に慣れない・もしくは分かりづらいということがあるかもしれません。
eeeCLOUD在庫管理システムではカスタマイズを承っていますので、分かりやすい呼称に変更することも可能ですよ(^^♪
もちろん在庫数に関する呼称だけじゃなくて、多数あるすべての項目が対象です！ぜひご相談くださいね。
執筆者：ざきっぺ
テービーテック入社５年目。前職は食品加工業の工場勤務。
eeeCLOUD在庫管理システムのカスタマーサポート。マーケティング兼務になって半年。社内イチのお調子者。モンハンライズ サンブレイクまだまだ飽きない。最近狩猟笛もぶん回し中。
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